【4月3日 AFP】総務省と携帯大手4社は2日、契約した電話会社でしか携帯電話を使えないように制限している「SIM(シム)ロック」を原則解除することで合意した。

 ユーザーは同一の携帯電話端末のSIMカードを取り替えるだけで、同じ端末を使ったまま違う携帯会社に乗り換えたり、海外の通信網を使ったりできるようになる。時事通信(Jiji Press)によると、総務省が新たにガイドラインを定める。

 携帯電話は本来、SIMというICカードを差し替えれば違う携帯電話会社でも使用できるが、日本では利用者の乗り換えに対する業界側の制限を認め、このカードに「ロック」をかけてきた。この制限を「SIMロック」という。SIMカードには、電話番号など利用者の情報が書き込まれており、このデータを元に通信事業者のネットワークにアクセスできる。

 これまで日本の携帯電話会社は、自社のSIMカードしか使えない端末を販売してきた。そのため海外で携帯電話と使おうとしても現地の通信事業者のSIMカードに差し替えることができず、日本の携帯電話会社の国際通話サービスを使うか、新しく携帯電話を購入せざるをえなかった。(c)AFP