ラスベガスで、MSさんのMIX10というカンファレンスに出ています。
先日のバルセロナでのイベントでも、Windows Phone 7の予告はされていたのですが、
僕は、あまり期待はしていなくて、ほとんどノーマークでした。
ただ、僕の予想とは全く違って、今回のMIX10のキーノートは、Windows Phone 7
一色でした。MSさん、力を入れています。実機もはじめて公開され、沢山のデモが、
実機で動いていました。Windows Phone 7、Androidにとっても強敵になりそうです。
いくつか気が付いたことを述べてみたいと思います。
第一。Windows Phone 7は、今までの、Windows Mobile 6.xのユーザー・インターフェース
とは、全く違うユーザー・インターフェースを備えています。WM6の延長でWindows Phone
を考えると、間違います。それは、iPhoneが先行して、Androidが踏襲している、画面上に
アイコンを配置するというアプローチとも異なっています。Live Tileと呼ばれるものです。
実際のデモ画面は、次をご覧ください。
http://channel9.msdn.com/posts/LauraFoy/First-Look-Windows-Phone-7-Series-Hands-on-Demo/
ちょっと、新しい感じがします。MSが、繰り返し強調していたのは、「普通の人」にとって
使いやすいデザイン、インターフェースを、Windows Phone 7の開発の、中心に置いた
ということでした。
第二。開発環境ですが、Windows PhoneのGUIビルダを含む、全開発環境が、無償で
公開されるということでした。無償というのは、MSさんでは珍しいのでは。
既に、次のサイトから、エミュレータ、GUIビルダを含む、開発環境がダウンロード出来ます。
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=2338b5d1-79d8-46af-b828-380b0f854203&displaylang=en
特に、開発環境に、GUIビルダが内蔵されているのは、僕は、大きいと思います。
今日のデモでも、それを使って、簡単なTwitterクライアントを、その場で作っていました。
早いです。
第三。画面の描画は、基本的に、SilverLight4を使って行っています。
デモを見る限りでは、なかなかなめらかで、高速でした。ハードウェアのスペックは、
まだわかりませんが、クアルコムの新しいチップのようです。多分、描画用のハードの
手当てがされているのだとおもいます。
面白いのは、SilverLight4を使って開発した、XBox用のアプリが、「同じモデル、
同じコード」で動くということ。日本では、ゲーム機としては、XBoxは少数派だ
と思いますが、北米市場ではなかなかのはず。普及へのはずみにはなりそうです。
デザイン重視で、開発環境がよく整備されていて、マシンが速い。
どうやら、先行したiPhone、Androidの長所・短所を、よく分析して、
後発の利点を生かして、最新のハードウェアを投入したということのようです。
独走するiPhoneを、ようやく、Androidが追いかける形が出来たのが、
去年のDroidの発売以降だと思います。ほんの一年後の今年の秋には、
Windows Phone 7が発売されて、Androidが、追いかけられることに
なるのではとも思っています。
競争するにも、相手のことをよく知ることが重要です。
Androidの長所と短所を、よく考えて見る、いい機会だと思います。
基本的には、ギークな開発者が好む端末ではなく、普通の人が使いやすいと
思って使う端末に、Androidがなっていかなければいけないのだとも思っています。
Windows Phone 7,要チェックだと思います。
ランチャーのアイコンのサイズが可変で, アニメートもする.
見た目は印象的だけど, 使いにくそうだなぁ.
Facebook にこだわってるようだし, 日本での普及は無い気がする.
Xbox との互換性は, 確かに有利に働くと思う.
Ryu