目標を掲げ、それに向かって努力を重ね、成果を出す。

ヒトはこの繰り返しによって、日々成長していくものですが、「目標を達成すること」自体が「目的化」してしまうと、無用なストレスの元となることも...。こちらでは、このテーマについて採りあげてみましょう。

ブロガーのJohnathan Mead氏は、目標をあきらめることは、有効な問題解決策であると提唱しています。

 もちろん、目標を持つことはいいことですが、これらの目標を達成することが、常に自分にとって良いこととは限りません。ヒトは、ときに本来の目的を忘れて、「目標を達成する」こと自体に力を注いでしまうことがあります

Mead氏は、目標に囚われすぎない生き方の実践について、次のように述べています。

何かを実現しようとするとき、不必要な不安が多く生み出され、これが心理的なストレスをもたらします。これをあきらめたとき、自分の人生をそのまま受け入れられるようになりました。もちろん、必要なときに行動を起こすこともあるけれど、自分の幸せを、ある目標やモノ・コトに依存させるのはやめました。私たちが直面する問題の多くは、実体があるものというよりも、私たちの意識のみに存在する、精神的な想像上の「障害」のようなものなのです。

達成しようとする目標において、その価値よりもストレスのほうが多くなったら、潔くあきらめ、その目標から自分を解放することも一法、ということのようですね。そして、これを冷静かつ的確に判断するためには、本来の目的を見失わないことも大切かもしれません。

このほか、「思い切ってあきらめる」系の記事としては、ライフハッカーアーカイブ記事「時間もパワーも有限だから...『不要な取り組みは思い切って捨てる』ススメ」なども、ご参考まで。

The Best Way to Solve a Problem: Give Up [Illuminated Mind]

Whitson Gordon(原文/訳:松岡由希子)