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家電製品の消費電力測定

消費電力測定方法

消費電力を測定できる機能を持つコンセント(下記写真)に代表される機器を使い、さまざまな家電製品の瞬間消費電力、累積消費電力を測定しました。

本ページに記載の数値については、下記の条件のもとでの測定結果であることを、ご注意ください。

  • 下記の測定結果は、管理人の自宅にある家電製品で測定した結果です。
  • 皆さんがお使いの製品との違い、また測定状況、測定機器により、結果は異なるものになります。
  • 上記の商品は家庭用の測定器のため、厳密な数値ではなく、およそ5%程度の誤差は発生しうるものです。
  • 電気代は、1kWh=22円で計算したものです。みなさんの家庭でかかる電気代を正確に求める場合は、電力会社が公表している電気料金をもとに計算してください。

キッチンまわりの家電製品の消費電力測定結果

冷蔵庫

2010年5月に購入した省エネ型冷蔵庫です。
仕様として、消費電力は電動機96W、電熱装置155Wと記載されています。
消費電力は、常時36W程度ですが、ときどき0Wになることがあります。

冷凍庫をしばらく開けておくと、70Wまで上昇。
上がった温度を下げるために強く冷やす場合に、多くの電気が消費されるようです。
急冷凍ボタンを押すと、115Wまで上昇。

140時間(約6日間)連続使用したときの消費電力量は、3.16kWh(69.6円)でした。
これを30日換算すると、16.3kWh(358円)となります。

湯沸しポット

お湯を沸かす場合は600W。
お湯が沸騰し保温状態の場合は20W。

電子レンジ

仕様上の消費電力は、レンジ、オーブンのいずれを使用したときも1380Wとなっている。
600W出力の場合、1100W。

オーブントースター

仕様上の消費電力は、800Wと記載されています。
温度調整ができない機種のため、稼働中は760W。熱源がOFFになればその時点で0Wになりました。

パンを焼くため4分間使用したときの使用電力量は0.05W(1.16円)でした。

炊飯器

炊き始め〜炊き終わるまでは、440〜500W。
保温状態では50Wを消費していた。
1回ご飯を炊いた時の消費電力量は、0.16kWh(3.48円)でした。

ホットプレート

定格消費電力1300Wのホットプレートです。
温度調節機能がありますが、基本的には加熱の時には1180Wを消費します。保温状態などで一時的に加熱を停止しているときの消費電力は0Wでした。

焼きそばを作るときに40分間使用したときの消費電力量は、0.48kWh(10.5円)でした。

エアコンなど季節の家電製品の消費電力測定結果

扇風機

風力が弱の場合25W。強の場合40W。
説明書には消費電力は42Wと記載。これは風力を最大にした場合の記述と思われる。

エアコン

2008年製のエアコン

仕様上の冷房消費電力は610W、暖房は1125Wとなっている。

冷房の場合400〜600Wの間を随時変動している。
ただし設定温度に近づくと、200〜300W程度になる。

暖房の場合、最初の消費電力は950W、それ以降は300W〜750Wの間を行ったり来たり。
設定温度に達し、温風が吹き止んだときには、20W程度になることもあった。

1999年製のエアコン

仕様上の冷房消費電力は730W、暖房は970Wとなっている。

冷房の場合400〜600Wの間を随時変動している。
風量を最弱にした場合と最強にした場合とで、100Wほどの差が出た。
設定温度に達し、停止状態になった場合は、20〜60W。

電気式毛布

仕様上の消費電力は55W。
実際の消費電力も、55Wでした。
ある一定温度に達すると、消費電力は0Wになります。そしてまた一定時間が経つと55Wを消費します。
設定温度を高くするほど、0Wになる時間が短かったです。

最も温度を高く設定した状態で1.5時間使用しました。
その時の電気使用量は0.06kWh(1.41円)でした。

ホットカーペット

仕様上の消費電力は、半面使用で255W、全面使用で510W。

実際に使用すると、半面使用で245W、両面使用で490Wでした。
ある程度あたたかくなると、一定時間は消費電力が0Wになります。

温度設定を低くしても高くしても、消費電力は同じです。
ただし、温度設定を低くした場合には、 0Wになる時間が長くなり、温度の上昇をおさえているようです。

7時間利用したときの電気使用量は0.76kWh(16.7円)でした。

その他の家電製品の消費電力測定結果

液晶テレビ

32型の場合、通常使用では60W。明るさを最大にすると96W。 (仕様上の消費電力は114W)
15型の場合、 通常使用(最も明るい画面)では20W。最も暗くすると5W。

ブルーレイ・ハードディスクレコーダー

仕様上の消費電力は36W。
常時15〜20W。ハードディスク再生中または録画中、ブルーレイディスク再生中も、ほとんど差は見られず。

ドライヤー

温風強風(ターボ)の場合1000W。ターボではない温風の場合500W。
熱を使わない送風モードの場合は25W。

掃除機

常時470Wを消費する。布に強く押し当てた場合、掃除機の音は大きくなるものの、消費電力は430Wとやや小さくなった。

洗濯機

2010年5月に購入した洗濯機です。洗濯容量は7Kgです。
仕様として、消費電力は220Wと記載されています。
(ちなみに1999年に購入した洗濯機は、洗濯容量4.5kgに対し、仕様上の消費電力は380Wと記載されていました。 )

注水作業中の場合、0〜5W。
洗いやすすぎの場合は、モーターが駆動しているときのみ瞬間的に140Wを消費する。
短い間隔でモーターが駆動/停止を繰り返すので、0〜140Wを行ったり来たりしている。平均すると、40W程度か。
すすぎや脱水で常時選択漕が回転しているときは、モーターの回転数によって30〜140Wを消費する。

洗濯物をたくさん入れた場合は、少ない場合に比べて最大で+20W多めの電力が消費されている。
なお、回転数が落ちるときは遠心力だけで回っており、電力は消費されていなかった(0W)
風乾燥モードの場合、常時80Wを消費していた。

選択を1回行った時の消費電力量は、次の通り。
おいそぎモードで洗濯したときは0.02kWh(0.44円)、
やや多めの水量で洗濯をしたときは、0.07kWh(1.61円)

ウォシュレット

水を温める場合に315W消費される。水の温度が設定に達したら0W。
水温が高いほど、温める時間は長くなるが、設定温度になるとやはり電力は消費されず0Wとなる。
同様に、便座を温める場合は45Wが消費される。
設定温度が高いほど、温める時間は長くなるが、同様に設定温度に達すると0Wとなる。

164時間(およそ1週間)の利用における消費電力量は、3.65kWh(80.3円)であった。

シュレッダー

仕様上の消費電力は95W。
実際に使用中の消費電力は80W。

パソコンの消費電力測定結果

2010年7月購入のデスクトップパソコン

CPUはCorei5(4コア)、メモリはDDR3の4GB×2。
電源をONにし、特に負荷をかけない平常時は47W。
CPUを4コアとも稼働率100%に高めると、105Wまで上昇する。
ハードディスクのみを読み書きフル稼働させた場合は51W(平常時+4W)

2006年購入のデスクトップパソコン

CPUはAthlon64(1コア)、DDR2の2GB×2。
電源をONにし、特に負荷をかけない平常時は57W。
CPUを稼働率100%に高めると、85Wまで上昇する。
ハードディスクのみを読み書きフル稼働させた場合は64W(平常時+7W)
DVDドライブを稼働させた場合は67W(平常時+10W)

2008年発売の小型ノートPC

型番はPanasonicのLet's note R7。
CPUは超低電圧版Core2Duo(2コア)、メモリは1GB×2。
公称消費電力は、「最大約45W」。

電源をONにし、特に負荷をかけない平常時は12W。
さらに、ディスプレイを最も暗くすると7W。
CPUを2コアとも稼働率100%に高め、ディスプレイも最も明るい状態にすると、23Wまで上昇した。

3時間ほど、メールをしたりネットをしたり、エクセルで計算処理をするなどした。
この3時間の消費電力量は0.134kWh、電気代は2.95円。

パソコンの消費電力の傾向

年々パソコンの性能は高くなっているものの、消費電力は小さくなっているようだ。
ただし、CPUに大きな負荷をかけると消費電力がかなり大きく上昇する傾向がある。
逆に言えば、平常時は電力を消費しないような設計になっていると思われる。

パソコン周辺機器の消費電力測定結果

有線ルータ・無線LANルータ・ハブ

それぞれ5W以下。

プリンタ

電源ON時0〜10Wの間を変動。
印刷中は15W。コピー中(スキャナ&印刷)は22〜25W。

23インチ液晶モニタ

25W。明るくするほど、消費電力は大きくなる。

消費電力を実際に計測してわかったこと

  • 世間で言われているような節電ネタが本当かどうかは、消費電力を測定する機械を使えばはっきりわかる。
  • 説明書に記載されている消費電力は最大値であって、常時その電力を消費するわけではない。
  • 家電製品の動作状況により、瞬間的な消費電力は変化する。常時一定の消費電力というわけではない。
  • どのような使い方をしたときにどれだけ電気を消費するかを知っていれば、より効率的な節電を行える。

消費電力を抑える省エネのコツ

  • テレビ、ディスプレイの明るさを落とす。明るければ明るいほど、多くの電気を食う。
    機種にもよるが、明るさを最小にすれば通常時の2/3〜1/4にまで減らせることもある。音量はそれほど消費電力に影響しない。
  • パソコンの負荷は極力落とす。平常時は大したことないが、CPU負荷が高くなるほど急激に消費電力が上がる。
  • ホットカーペット、エアコンは極力使用しない。熱を発する機器の消費電力は相当高いため。
    設定温度を弱にしても、機器によってはあまり省電力にならないものもある。毛布などを工夫してがんばろう。
  • 電気調理器は使用せず、ガスを使う。お湯を沸かすのも、ガスを使う。
    一般的に、ポットやホットプレートは700W〜1300Wの消費電力でかなり電気を食う。
  • 冷蔵庫の温度を下げる。
  • 照明を一部外す。2つの輪っか蛍光灯を1つにしたり、 2本の蛍光灯のうち1つを外す。
    すべての部屋で明かりをつけず、薄明かりの中で行動する。

測定機器の種類

 

 


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