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Appleタブレットはこんな感じ? Time社の電子マガジンコンセプト

2009/12/04
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電子書籍のタブレット移行において、特に騒がしいTime社がいよいよベールに包まれてきた実態を明かし始めました。今回Time社が公開したコンセプトビデオを見ると、タッチスクリーンタブレットに向けてマガジンがどのようにデザインされていくのかが垣間見れます。

Link: AppleInsider | Time Inc. demos tablet-friendly magazine concept

Coming Soon」百聞は一見に如かず、ということで是非ビデオをご覧頂きたいのですが、コンテンツに関しては予想以上にリッチだなと感じますね。ビデオや大判な写真をふんだんに取り入れ、スポーツの迫力感が伝わってきます。ここまでくると、かえってバッテリーの持ちという点から電子ブックリーダーとしてはマイナスポイントになりがちでしょうが… そこは噂のOLED採用による低消費電力化で解消するとも考えられそうです。

しかしビデオに使われているタブレットマシン… ちょうどMacBookの天板だけ取り外した感じですね。よくあるコンセプトデザインですが、今回は妙にリアル感を感じてしまいました。これが更にパタンと二つ折りにできれば最高でしょうね、フレキシブルな点でもOLEDが適役だと思います。

ところで少し古い話題になりますが、Time社が数々の大手出版会社(Condé Nast, Hearstも開発に協力)に声をかけて、50ものメジャーマガジンの電子版を独自開発のiTunesライクなマガジンストアにて販売する、新会社を準備中だなんて事実もありますからね。先月24日の記事には「数週間以内に発表できるだろう」としていますから、大きな進展がすぐそこまで差し迫っているのは間違いなさそうです。

Link: Time Inc.’s Squires Assembles Team of Rivals to Harness Digital Media | The New York Observer

ちなみにこのプロジェクトの舵を取るTime社の副社長John Squires氏は、上記事においてこう述べています。

In other words, something like the Kindle isn’t changing the form at all. It’s simply a repository for content. Mr. Squires believes that the magazine companies themselves have to remind consumers that the magazine experience, no matter what the form, is worth paying for.

“With magazines, the form has to change,” he continued. “All I’m saying is that there are ways to design magazines differently for that kind of experience that’ll be attractive and will feel different to a consumer.”

要は紙であろうと電子版であろうと、マガジンという版の価値をコンスーマーに気付かせなくてはならない。そのためにはKindleのような版を変えないただの書棚ではダメだと。魅力的で、これまでと違った体験でマガジンを提供できる方法として、タブレット型電子ブックリーダーがひとつの行き着いた解だった、という事でしょうね。(多分。)

5件のコメント leave one →
  1. 通りすがりです permalink
    2009/12/04 19:10

    初めてコメントします。
    このコンセプトで例えば自動車マガジンのコンテンツを作ってくれたら
    いいお値段で売れるのではないかと妄想いたしました。

    • TANAKA permalink*
      2009/12/04 23:01

      コメントありがとうございます!
      自動車…!! なるほどですね、ホビー雑誌は毎月買う人も多いでしょうし、写真やビデオを盛り込めば楽しいでしょうね(>_<) これまでの雑誌に比べてもマニア層への受けは高そうです、映像記録も手元にスクラップしておけるのは垂涎ものです(^_^;)

  2. Yo-shi permalink
    2009/12/05 18:03

    模型雑誌でエアブラシ講座なんかして欲しいなぁ。
    鮮明で大きな画面だと随分参考になりそうです。

    Palmが登場して以来、テキストビューワーを重宝しています。パソコンでT-time、iPod Touchで豊平文庫などを使っています。小型端末では本のメタファーを使うって理にかなっててとても見やすいんですが、大画面のタッチスクリーンタブレットでのマガジンとなると従来とは違う見せ方を期待します。

    もちろん、記事の検索、抽出が出来てこそですよね。今までは「この雑誌の何月号かのどこかにあの記事が!」で随分時間を潰しましたから。

    それと動画の検索機能をつけて欲しい。「あのシーンを探したい!」って時になかなか探せなくて。活字的な情報がない場合に簡単に探し出せる上手い方法を考え付かないかなぁと思ってます。

    そうだ、某誌掲載予定おめでとうございます!

    • TANAKA permalink*
      2009/12/05 19:45

      Yo-shiさん、コメントありがとうございます!
      やっぱりホビー誌にとってはオマケCDをつけたりWebに誘導したりといった暫定策が解消されますし、コンテンツの訴求力もぐっと上がりますよね。どんな新しい企画が登場するのか、インタラクティブな読者参加型のコーナーも、ネットを介してリアルタイムになりそうです。

      >もちろん、記事の検索、抽出が出来てこそですよね。
      まさにそこが大きいですよね。複数購読している上に年月バックナンバーがたまってくると探すのが大変で…^^; 雑誌の他にも、小説で登場人物の検索が出来ると名前を覚えるのが苦手な私にとってはすごく助かります。

      >某誌掲載予定おめでとうございます!
      ありがとうございます! というかいまだに半信半疑なのでエントリーにも書けずTwitterでつぶやくこともできず…笑 来月号が出版されたらどーんと自慢しようかなと思いますw

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