戦争・人の争いの元は、イデオロギーや思惑でなくその本質は冨(お金)の奪い合いである。リーマン・ショックによって新自由主義若しくは新古典派による金融経済は、事実上破綻し政府が経済・金融を主導する流れが定着している。
「失われた20年」の時代とは、何やら訳の解らない日本型価値観を否定した「グローバル・スタンダード」の時代でもあった。
米英次に日本が遅ればせ乍ら、そしてヨーロッパに於いても非伝統的金融政策と呼称されている大規模な量的金融政策が採用された。日本が遅れたのは、当時の民主党政権が既に有りもしない金本位制幻想に呪縛されていたためである。その当然の帰結としてあろうことか、円高政策まで採り国民経済を困窮させた。また、震災後の電力供給についても無策で、特に関西の企業群を塗炭の苦しみに落とし込み倒産にさえみまわれた。
アベノミクスも、当然政治が経済を主導する。この決断は、後世に残る。何もしないままではずるずるの泥沼であった。
。リーマン・ショック以降、政府が強くなりグローバル金融機関は大きく弱体化した。それによりグローバル企業も同様となった。透明性及び
説明責任を求める金融規制も進んだ。租税回避地を利用して税金逃れをしていたグローバル企業にも批判が強まり規制が懸りつつある。
。2014年8月5日は朝日新聞の「敗戦記念日」となった。「慰安婦事件」、「吉田証書事件」の捏造が白日の下に曝され社長は頭を下げ た。彼らは、戦前は戦争を主導し煽り、敗戦後はGHQに進んで尻尾を振りNHKと共にW・G・I・P(占領軍つまりアメリカよる隠蔽・洗脳工 作)の執行機関となりその働きに勤しんだのである。この事件に限らず左派メディアが垂れ流してきた虚構の史観もダメージを受けたので あった。
団塊世代(1947~1949)は、W・G・I・Pを最も激しく実施された世代で、このリタイアの影響は大きい。日本人の価値観は変わりつつあり 「戦後」の終焉である。
。アメリカは基礎研究部門に強く、日本は製造業の技術集約部門に強い。なのでアメリカは日本のモノづくり技術を、日本はアメリカのマー ケット及び強い後ろ盾をそれぞれ必要としている。それは、価値観外交としても成立する。そして2014年、アメリカ議会に対日友好議員 連盟も誕生した。
。所謂、「在日」問題についても外国人登録証明書から「在留カード」(中長期在留者)及び「特別永住者証明書」(特別永住者)の切替えで
2015年7月9日を以って「戦後」の一つが終わりを告げた。
住民票及び「在留カード」は、全て本名が記載され、事実上の通名廃止が実施される。これにより、複数の通名で口座をつくることは出来な くなった。「また、「マイナンバー制度」とのリンクにより脱税・資金洗浄も難しくなる。
今、「戦後」の清算が進んでいる。安倍総理のアメリカ議会演説、70年談話もその一環であろう。特に、韓国については価値観を共有しないとし、古田教授の否韓三原則に近い。
民主党は、一度政権を担ったがそれはアメリカの戦略型PR会社に依頼した世論誘導の巧さによる成功であった。それは、その後の実績が証明している。安保法案に対しても野党第一党でありながら対案が出せず、野党が揚げ足取りや重箱の隅を突くような質問に終始していて寂しい。
この辺りだけが、戦後神話が生きている。W・G・I・Pの効き過ぎにアメリカは苦笑している事だろう。
憲法第九条信奉といざとなれば神風が吹くというのは、全く同レベルである。今、38度線で叫べば病院行となろう。
それはあくまで仮の建前で、戦争の結果の貧富と社会的地位の天地返しが本音なのだろうか。それであれば、マルクスは評価するであろう。
著者は、インターネットの申し子みたいな人であるが、どの本も情報の眼の付け処・分析に秀でている。
マスコミが何故か出さないが、政治家・官僚が国内的にも国際的にも良い仕事をしていることにも触れている。

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日本人が知らない世界の「お金」の流れ 単行本(ソフトカバー) – 2015/8/21
渡邉 哲也
(著)
本年(2015年)8月、世界は第二次世界大戦の終戦から70年を迎えるが、そもそも戦争や人々の争いは何によって引き起こされるのか。そこにはイデオロギーやさまざまな思惑もあるが、その本質は、資源やお金といった「富の奪い合い」にあるのではないか――と著者は説く。
その意味で、お金の流れを読み解くことよって、世界の流れも読み解ける。「経世済民(けいせいさいみん)」という言葉があるが、この言葉の意味は「世を経(おさ)め、民を済(すく)う」ということである。つまり、「世を経め、民を救う」ことこそが経済であり、「経済」とは、「人とお金の流れ」を意味するのだ。
「グローバル企業の租税回避」は許されることなのか? 「ギリシャ・ショック」「上海株乱高下」で、なぜ日本の株価が急落? 「円高・円安」「デフレ・インフレ」のメリット・デメリットから「アベノミクス」の成否まで、人気経済評論家が、誰よりもわかりやすく解説。
その意味で、お金の流れを読み解くことよって、世界の流れも読み解ける。「経世済民(けいせいさいみん)」という言葉があるが、この言葉の意味は「世を経(おさ)め、民を済(すく)う」ということである。つまり、「世を経め、民を救う」ことこそが経済であり、「経済」とは、「人とお金の流れ」を意味するのだ。
「グローバル企業の租税回避」は許されることなのか? 「ギリシャ・ショック」「上海株乱高下」で、なぜ日本の株価が急落? 「円高・円安」「デフレ・インフレ」のメリット・デメリットから「アベノミクス」の成否まで、人気経済評論家が、誰よりもわかりやすく解説。
- 本の長さ174ページ
- 言語日本語
- 出版社PHP研究所
- 発売日2015/8/21
- ISBN-104569826059
- ISBN-13978-4569826059
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商品の説明
著者について
経済評論家
登録情報
- 出版社 : PHP研究所 (2015/8/21)
- 発売日 : 2015/8/21
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 174ページ
- ISBN-10 : 4569826059
- ISBN-13 : 978-4569826059
- Amazon 売れ筋ランキング: - 229,533位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 675位金融・ファイナンス (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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作家・経済評論家。1969年生まれ。
日本大学法学部経営法学科卒業。貿易会社に勤務した後、独立。複数の企業運営などに携わる。大手掲示板での欧米経済、韓国経済などの評論が話題となり、2009年『本当にヤバイ!欧州経済』(彩図社)を出版、欧州危機を警告しベストセラーになる。内外の経済・政治情勢のリサーチや分析に定評があり、さまざまな政策立案の支援から、雑誌の企画・監修まで幅広く活動を行っている。
公式HP http://www.watanabetetsuya.info/
人気経済ブログ「代表戸締役 ◆ jJEom8Ii3E の妄言」
人気メルマガ渡邉哲也の今世界で何が起きているのか http://foomii.com/00049 を運営している。
連絡先はinfo@watanabetetsuya.info
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年8月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2015年8月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
イデオロギーと違って、数字は誤魔化せない。
「お金」は、いわば「世界共通の言語」なのである。
「あとがき」の中で、渡邉哲也先生の言葉です。
「お金」の流れを理解することは、世界を理解することにほかなりません。
本書は、そんな世界の今を、「お金」という観点からわかりやすく解説。
私たち日本国民の暮らしがどうなっていくのか、そして、私たち日本国民が何をすべきか……を説いています。
難しい内容をやさしい文章で説明してくれる渡邉先生ですが、PHP文庫という性質からなのでしょうか、いつも以上に丁寧な印象を受けました。
本書ではイオンのPBやマクドナルドなど、私たちの身近な使われていて、難しい経済や金融の話題が、私たち自身の身近の問題としてとらえやすかったと思います。
それに、なんといっても、925円という値段!
渡邉先生のほかの著書を既読の方には重複する内容もあるでしょうが、925円という値段を考えたら、かなりお得なのではないでしょうか。
この時期に、この価格設定で刊行された出版社の努力に敬意を表します。
さて、気になる具体的な内容です。
本書は4章構成となっています。
第一章『変わりゆく日本と世界と「戦後」』では、新自由主義から政府主導の経済へと変化する世界と、日本の「戦後」の終わりを指摘。
先日出された戦後70年談話を事前に知っていたのではないか……と思わせる記述にドキリとさせられます。
第二章『「グローバリズム後」のマネーの流れ』では、リーマンショック以降の金融資本主義の終焉と、ギリシャ問題、EU問題、日本の在日問題など、世界に影響を与えるお金の問題を分析。日本のデフレ政策の過ちとドイツの頑なな姿勢を並べ、問題を指摘しています。
第三章『「孤立する中国」と新たな世界の枠組み』では、AIIB問題を中心にチャイナバブルの崩壊と、日本が中心となる新世界秩序の動きを説明。
渡邉先生の近著『中国壊滅』と重なる部分も多いですが、アゼルバイジャンでのADB総会など、『中国壊滅』では大きく扱わなかった部分にも触れています。
第4章『日本経済の復活で「お金」の流れはこうなる』では、日本の景気回復を当然のこととしながらも、日本がこれから取り組むべき課題に言及。
港湾や空港のハブ化や、過疎化、高齢化社会対策などが挙げられています。
そして、私たちが先人の心意気を取り戻し、デフレ経済から脱却することが、戦後レジームからの脱却につながっていくと、結ばれていました。
1章ごとはけっこうボリュームがありますが、章の中はテーマごとにコンパクトにまとめられています。電車の移動中などにも読みやすいでしょう。
本文174ページと読みやすいサイズです。
多くの方に読んでいただければと思います。
ただ……、苦言を呈するならば、カバーの著者写真がよくありません。
なんか、渡邉先生が疲れて見えます(たぶん、本当に疲れていたんでしょうけど……)。
これで★ひとつマイナスです。
表紙、カバーは本の顔なので、そこは、もっといい写真を使ってほしかったと思います。
「お金」は、いわば「世界共通の言語」なのである。
「あとがき」の中で、渡邉哲也先生の言葉です。
「お金」の流れを理解することは、世界を理解することにほかなりません。
本書は、そんな世界の今を、「お金」という観点からわかりやすく解説。
私たち日本国民の暮らしがどうなっていくのか、そして、私たち日本国民が何をすべきか……を説いています。
難しい内容をやさしい文章で説明してくれる渡邉先生ですが、PHP文庫という性質からなのでしょうか、いつも以上に丁寧な印象を受けました。
本書ではイオンのPBやマクドナルドなど、私たちの身近な使われていて、難しい経済や金融の話題が、私たち自身の身近の問題としてとらえやすかったと思います。
それに、なんといっても、925円という値段!
渡邉先生のほかの著書を既読の方には重複する内容もあるでしょうが、925円という値段を考えたら、かなりお得なのではないでしょうか。
この時期に、この価格設定で刊行された出版社の努力に敬意を表します。
さて、気になる具体的な内容です。
本書は4章構成となっています。
第一章『変わりゆく日本と世界と「戦後」』では、新自由主義から政府主導の経済へと変化する世界と、日本の「戦後」の終わりを指摘。
先日出された戦後70年談話を事前に知っていたのではないか……と思わせる記述にドキリとさせられます。
第二章『「グローバリズム後」のマネーの流れ』では、リーマンショック以降の金融資本主義の終焉と、ギリシャ問題、EU問題、日本の在日問題など、世界に影響を与えるお金の問題を分析。日本のデフレ政策の過ちとドイツの頑なな姿勢を並べ、問題を指摘しています。
第三章『「孤立する中国」と新たな世界の枠組み』では、AIIB問題を中心にチャイナバブルの崩壊と、日本が中心となる新世界秩序の動きを説明。
渡邉先生の近著『中国壊滅』と重なる部分も多いですが、アゼルバイジャンでのADB総会など、『中国壊滅』では大きく扱わなかった部分にも触れています。
第4章『日本経済の復活で「お金」の流れはこうなる』では、日本の景気回復を当然のこととしながらも、日本がこれから取り組むべき課題に言及。
港湾や空港のハブ化や、過疎化、高齢化社会対策などが挙げられています。
そして、私たちが先人の心意気を取り戻し、デフレ経済から脱却することが、戦後レジームからの脱却につながっていくと、結ばれていました。
1章ごとはけっこうボリュームがありますが、章の中はテーマごとにコンパクトにまとめられています。電車の移動中などにも読みやすいでしょう。
本文174ページと読みやすいサイズです。
多くの方に読んでいただければと思います。
ただ……、苦言を呈するならば、カバーの著者写真がよくありません。
なんか、渡邉先生が疲れて見えます(たぶん、本当に疲れていたんでしょうけど……)。
これで★ひとつマイナスです。
表紙、カバーは本の顔なので、そこは、もっといい写真を使ってほしかったと思います。
2015年9月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
新聞やテレビといったマスコミが紹介、解説しない部分が事細かにわかりやすく書かれてあり、大変勉強になりました。どの分析も数字や現実の出来事を組み合わせて信頼性の高いものとなっています。世界のマネーのわりに、欧州や中東への言及があまりありませんでしたが、この価格では十分です。
2015年8月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容は分かり易いですし、これと言って反論すべき点はありません。
(産業空洞化や貿易黒字がGDP増あたりに少し疑問はありますが)
★2にした理由は
・著者の近著と内容が被っていて新鮮味が無い
・『世界のお金の流れ』と言えるほどのスケール感のある話が出てこない
という2点が理由です。
ただ、渡邉氏の著作を始めて手に取るといった方にとっては
低価格もあって良いかもしれません。
(産業空洞化や貿易黒字がGDP増あたりに少し疑問はありますが)
★2にした理由は
・著者の近著と内容が被っていて新鮮味が無い
・『世界のお金の流れ』と言えるほどのスケール感のある話が出てこない
という2点が理由です。
ただ、渡邉氏の著作を始めて手に取るといった方にとっては
低価格もあって良いかもしれません。
2015年8月22日に日本でレビュー済み
著者がフェイスブックで告知していたので、すぐに買い求め、一気に読んだ。結論から言うと、書名、そして帯の文句で謳っているいることは「看板に偽りなし」だと思う。今般の上海株乱高下による日本の株価下落現象から、「円高・円安」「デフレ・インフレ」の構造、「アベノミクス」は成功しているのか、など私を含めて多くの人々が疑問を抱いているであろうことを、誰よりもわかりやすく解説してくれている。それだけでなく、たとえば「グローバル企業の租税回避叩き」の動きなど、一般の報道では知りえない(私は知らなかった)情報も盛りだくさんで、たいへん勉強になった。この内容で税込1,000円以内は、お買い得だと思う。
2015年9月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本が良かったので、渡邉氏の『中国壊滅』も買って読みました。
この本とかなり内容がかぶっており、どちらかというと『中国壊滅』をお勧めします。
内容的に、よりしっかり説明されていると思います。
さっと分かりたい方にはお勧めです。良書には変わりありません。
この本とかなり内容がかぶっており、どちらかというと『中国壊滅』をお勧めします。
内容的に、よりしっかり説明されていると思います。
さっと分かりたい方にはお勧めです。良書には変わりありません。
2015年9月2日に日本でレビュー済み
かなり勉強になりました
経済人なら間違いなく読んでおいた方が良いと思います
経済人なら間違いなく読んでおいた方が良いと思います
2016年1月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
世界のお金の流れをこの本で概略でも知っておこうと思って購入しましたが期待外れでした。