ずっと、記事にしてみたいって思ってたんですよ。
バクテリアに感染して菌体内で増殖する細菌ウイルス「バクテリオファージ」の事。このクモのような、ゲームのキャラのような姿をしているのがそうなんです。
バクテリオファージは、顕微鏡でしか見えないほど微小のウイルスなんですけど、こいつは植物や動物の細胞を攻撃するんじゃなくて、バクテリアにピタッと着陸して時間をかけて自分のDNAを注入し、そのDNAを基に自分のコピーをガンガン作っていくんです。なんか、一度狙われたらも勝ち目が無いのでは...と絶望的になるぐらい怖いですよね。
それでは、まずは、このバクテリオファージの活動してる姿をご覧ください。
ほんの数分で、ウイルス性のメッセンジャーRNAは細菌リボソームに自分のタンパク質を作らせ、バクテリアをウイルス工場に変身させることが出来ちゃうそうです。
と、なんだか本当に悪魔のような怖い存在って感じがしてしまいますが、実は、ご存知の方もいるかもしれませんけど、アメリカの食品医薬品局(FDA)が食品添加物として、このバクテリオファージを認可したんです。役目は、抗生物質の代わりに肉製品などについてる有害なバクテリアを殺菌すること。バクテリオファージをシューっとスプレーするらしいですよ。なんて話を聞くと、一生懸命働いてるカワイイ子に見えてきたかも!?
ん? 肉製品ってことはベーコンなども? アメリカ製の肉製品を食べてる人は、知らないうちに既にバクテリオファージに出会っているのかもしれませんね...。
それでは、最後にバクテリオファージ T4の画像をお楽しみください。中には、本物のショットもありますよ。ちなみに、五角形の頭みたいな部分には、遺伝物質が詰まっているそうです。
-Mark Wilson(原文/junjun )