■*[Web,Media]インフォメーション・ダイエット

The Information Dietという本が出版され、Webサイトもできている。これは大量の情報を消費してInformation Obesity(情報摂取による肥満)にならないようにHabits+Healthy Choiceで解決しようというものである。下のリンクを見るとわかるが、Web界の著名人も挑戦しようとしている。伊藤穣一さんもと書くとウケが良いのかな。

http://www.informationdiet.com/

 

期せずしてこれは昨年後半から私が強く問題意識を持ち始めたこと。なので今年かなり意識的に実践してみようと思っている。

 

なぜ実践してみようと思ったのか。

 

振り返ってみると自分がWebと接していて最も(知的に)面白かった時期は99年、00年、01年頃である。というのはまだコンテンツが手間ひまかけてアップロードされていた時代なので、個人の論考が面白かった。メーリングリストでも投稿するには内容を練ることが必要であった。さらに余計であるにもかかわらず誘惑的な情報(後述)が目に触れることも少なかった。だから想像力を働かせながらそれらを味わうことができた。また現在のように実サービスは想像力には追いついていなかったので、妄想が意味を持っていた。この時期のWebないしは情報への接し方をもう一度再現したい。それが動機の1つ。

 

もう一つは昨年意識的に使ってきたソーシャルグラフを持った狭義のソーシャルメディアは僕には向いていないという結論を得たから。地震によってtwitterを頻繁に使い始め、その流れでFacebookも同様となった。僕は根本的なところではソーシャルメディア・マーケティングの施策というような細かい話には興味がないのだが、一応ソーシャルメディアの専門家なので昨年はかなり使ってみた。マーケティング関係の実務家向けの記事なども読んでみた。また発信面についてもアメリカ生活を始めたこともありFacebookでは日常生活についての投稿も増えた。twitterFacebookを連携させて、どんどんFacebookに情報を流していた。でも誤解を恐れずに言うと、FacebookのNewsfeedは知らなくても何ら問題のない「過剰な近況」の集合であることが確認できた。FacebookのGroupに議論がないわけではないけど、深いものにはアーキテクチャによってならない。

 

ということで、自分らしいHabitsを今年は確立していこうと思う。Facebookはさらに大変なことになるだろうから。僕にとってはHealthy Choiceは大胆な量的削減を伴うのだが、個別施策についてはおいおい書いていく。