何はともあれ、OS別の起動時間を正確に比較するには、全く同じハードウエアを使う必要があります。ということで、今回新しいPCで「XP」「 Vista」と 「Windows 7プレビュー版」の起動時間を比べました。結果は...Windows 7 プレビュー版のほうがVistaより早かったけれど、XPよりは遅かったのです。下記が機器のスペックなどです。
ハードウエア:テストで使ったシステムはIntel Core 2 Duo processor 3.16Ghz、RAMは4GB 。XP、 Vista、Windows 7 プレビュー版(以下、「Win 7」) のたったひとつの差は、Win7はIDEのHDDへインストールされたのに対し、XP とVistaはSATA HDDからブートされること。SATAのほうがIDEよりよく動くのでWin 7は少ーし不利になります。また使っているWin 7は先月のPDCで配布された「プレビューβ版」なので、β版よりも前段階のバージョンで、完璧なものではないです。最終版ではもっとよくなる可能性があります。
テスト方法:3つのOSを同時に使うので、時間は手持ちのタイマーで計りました。方法は「Choose your operating system」の画面が出てから、ユーザーログインのスクリーンが出るまでの時間を計測します。デスクトップ画面の起動までの時間は入れていません。その理由は、スタートアップ項目の種類や数により時間が変わってくるから。本当にシンプルなオペレーティングシステムの起動時間を計ったテストで、デスクトップやBIOSについては何も入れていません。
気になる結果は、以下にて。
OS | ログイン画面表示までのタイム |
---|---|
Windows 7 Ultimate (Preview、PDC edition) | 27秒 |
Windows vista | 34秒 |
Windows XP Professional | 27秒 |
結果:Windows 7 プレビュー版はVistaより20.6%も早く起動しましたが、XPの起動時間とは全く同じ時間になりました。でも、Windows 7 プレビュー版は遅いIDEドライブで動かしたので、その点は考慮しておくべきかもしれません。
ちなみにのライフハッカー読者の23%が、「自分のコンピュータは30秒以内で起動する」と答えています。よって、Windows 7 の起動時間が早いことは、魅力的とまではいかないけれど、感謝される機能になりそうですね。今後の開発進捗が楽しみです。
Gina Trapani(原文/訳:阿久津美穂)
【関連記事】
・Windows7の新機能「Aero Peek」機能をじっくり検証してみる(動画あり)
・Around30~40の哀愁を誘う、Windows 3.xスレ(動画)
・「Startup Delayer」でPC起動をスムーズに!